「ノーホエアマン」の真相からの続き ジョン・レノンは「支配者たちの狂気 (Insane) によってこの世界は動かされている」ということを、多くの曲の中でも、インタビューでも語っている。 ビートルズを解散して最初に出したアルバム『Plastic Ono Band(邦題…
「村上春樹とジョン・レノン(John Lennon 15)」の続き 村上春樹はポール・マッカートニーが途中で入れ替わったことも、ジョン・レノンが殺された本当の理由も知っていただろう。村上はビートルズが特別好きではなかったと語る一方で、作品中でビートルズの…
ポール・マッカートニーの変貌と変節【その1】からの続き ビートルズの中で、ポール・マッカートニーほど、前期から後期にかけて違った印象を与えるメンバーはいない。 ビートルズは初期のマッシュルームカットにネクタイ・スーツのアイドルスタイルから、…
ビートルズの「ノルウェーの森」のタイトルは、もともとは「Knowing She Would(彼女がやらせてくれると知っていた)」だった。 そういう説を聞いたと村上春樹が書いていることは前に触れた(キリスト発言と騒動の真相【その1】(John Lennon 04))。 ところ…
「エリナー・リグビー」の真実【その7】 の続き 「ポール・マッカートニー死亡説」は1969年9月にアメリカの大学生が大学新聞に掲載したことからはじまり、野火のように世界中に広がっていく。そして、50年以上経った今でもその火はくすぶっている。 …
「エリナー・リグビー」の真実【その6】の続き メイ・パンについては、また取り上げるとして、話を「エリナー・リグビー」に戻そう。 映画とツアーで稼ぐアイドルバンドとして世界一の売れっ子となったビートルズ。彼らの創り出す音楽は、前作の「Rubber So…
「エレナー・リグビー」の真実【その5】からの続き ロサンジェルスはジョン・レノンがオノ・ヨーコと別居していた「失われた週末」を過ごした場所にもあたる。そして、マル・エヴァンスとも頻繁に会っていたことが、当時のジョンの恋人だったメイ・パンの写…
「エリナー・リグビー」の真実【その4】からの続き 「そのかわりに、あの時、『オイ、君たち、詞を書き上げちゃってくれよ』とぼくらに声をかけたんだ。EMIのどでかいスタジオの向こうで、録音をしたり、アレンジや、何か他の事をしながらね。その時、ぼく…
「エリナー・リグビー」の真実【その3】からの続き ジョン レノンが暗殺される4ヶ月前の1980年8月にプレイボーイ誌が3週間の長期にわたってジョン レノンとオノ ヨーコをインタビュー取材している。(記事は翌年掲載) この時までの5年間、ふたりは…
「エリナー・リグビー」の真実【その2】からの続き 本国イギリスでは、「エリナー・リグビー」はアルバム『リボルバー』と同時に「イエローサブマリン」と両A面シングルで発売された。一方で、アメリカでは「エリナー・リグビー」はB面にしかなっていない。…
「エリナー・リグビー」の真実【その1】からの続き 一般的な解釈では、エリナーは若くない独身女性となっている。ただ、それを裏付ける表現は一切ない。 名前以外は、行為についての描写しかなく、「彼女 "She"」は若い女性と解釈することも可能だ。 "She" …
「エリナー・リグビー」(1966年8月リリース)は、教会を舞台とする孤独な女性と神父についての曲だ。 歌詞の内容はひたすら描写的。感情表現はほとんどない。ビートルズが誰も楽器を演奏していないことに加え、その点でも収録された『リボルバー』の中で突…
キリスト発言と騒動の真相【その2】からの続き キリスト発言の炎上は、インタビュー記事が3月4日に出てから4ヶ月後の7月に一部分をイギリスの夕刊紙が引用し、それをアメリカの雑誌が掲載してから始まる。 やがて、アメリカをはじめ世界中のキリスト教を国…
キリスト発言と騒動の真相【その1】からの続き 1966年3月にジョン・レノンの自宅でこのインタビューは行われた。女性ジャーナリストのモーリーン・クリーブは、すでに3年前の1963年にビートルズに関する記事を書いている。 ジョン・レノンと彼女の友人関係…
宝石ジャラジャラ発言【その3】からの続き キリスト発言(More popular than Jesus)は、ビートルズと友人関係にあった女性ジャーナリストのモーリーン・クリーブのジョン・レノンへの単独インタビュー記事が元となり炎上した。 ちなみに二人は男女の関係で…