Raizo's Blog

陰謀論からみた叛逆者たちの物語 〜その末路と隠された真実〜

「エリナー・リグビー」の真実【その3】(John Lennon 09)

「エリナー・リグビー」の真実【その2】からの続き

 

 本国イギリスでは、「エリナー・リグビー」はアルバム『リボルバー』と同時に「イエローサブマリン」と両A面シングルで発売された。一方で、アメリカでは「エリナー・リグビー」はB面にしかなっていない。

 

 「イエロー・サブマリン」はイギリスではそれまで続けていたシングル曲1位の記録を更新するが、アメリカでは2位止まりとなる。

 アメリカでのレコード販売記録を管理するマッチ・ボックスでも、このシングルは現役のその時に発売した22枚のシングルの中の20位と奮わない。

 

 そして、『リボルバー』にいたっては、アメリカ版の収録曲は11曲とイギリス盤の14曲から3曲も削られる。

 なんと、その3曲はいずれもジョン・レノンの作品だ。

 そしてその削られた”I’m Only Sleeping’’、“And Your Bird Can Sing”’、“Doctor Robert”は、『リボルバー』発売の2ヶ月前の6月に、アメリカで発売された編集盤「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」に収録されている。

 

 そして、この6月にアメリカで発売された「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」のジャケットが、物議を醸す。

白衣を着たメンバー4人が笑いながら手にしているのは、バラバラになった赤ちゃんの人形と動物の肉片。このジャケットは、発売後にすぐに回収され差し替えられる。

 

 

 陰謀論者ならこのバラバラになった赤ん坊に、アドレナクロムの闇を見ないわけにはいかない。

 

 すでに出回ってしまったものや、初版のカバーに上からシールで新たなカバーを貼り付けたものを剥がした差し替え番を含めて、ブッチャー(精肉店)カバーと呼ばれ、今も物凄い高額で取引されている。

 

 そして、このアルバムカバーのデザインについて、マネージャーのブライアン・エプスタインが反対をしたにも関わらず、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのふたりが強固に、その採用を主張しているのだ。

 

 3月の親しい女性記者によるインタビューでのジョン・レノンのキリスト発言。6月にリボルバーから先行して発売され、すぐに回収となる「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」のジャケットのデザイン。そして、8月のアメリカツアーに合わせて発売されたシングル「エレナー・リグビー」の歌詞に込められた、教会がペドフィリアの隠れ蓑になっているという隠された真実。

 

 ペドフィリアにしても、アドレアクロムにしても、近年では多くのことが公式な形で情報開示されている。

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カトリック教会の性的虐待事件

 

日本ではジャニー喜多川の件がそうだ。すでに陰謀論ではなく、長年隠されてきた真実がメディアで取り上げられるようになった。

 

 しかし、60年代の半ばに、世界でもっとも人気のあるミュージシャンであるビートルズが、さまざまな方法で、この隠された真実を世界に向かって訴えようとしていた。

 ビートルズは長きにわたり現代音楽とサブカルチャーのメインストリームで抜きん出た存在として、影響を与え続けている。そのことも、また違った角度から見えてくるのではないだろうか。

 

 そして、この1966年時点のビートルズは、ジョン・レノンただ一人が、急先鋒となってこんな無謀な戦いを仕掛けているわけではないように筆者には思える。

 

 バンド全体、特にポール・マッカートニーとはしっかりタッグを組んで、この極めて困難で、リスクのある戦いに挑んでいっていることが、あらゆるところで見てとれるのだ。

 

 ブッチャーズ・ジャケットの件では、ポール・マッカートニーは、ベトナム戦争への反対の意味も含めて、このジャケットでのリリースをジョン・レノン以上に主張している。8月にはじまる米国ツアーで、キリスト発言についての記者会見が行われるのだが、ここでもポール・マッカートニーはフロントマンとして矢面に立つジョン・レノンを庇うように率先して厳しいインタビューに対応している。

 

 残念なことに、この強力なタッグは、ビートルズに関する陰謀論でもっとも有名なポール・マッカートニー死亡説で言われる、自動車事故でポールが死んだとされる1966年11月を機になくなっていく。

 

 そう、筆者は、この観点から、ポール死亡説はあながち偽りではないのと見ている。

 

「エリナー・リグビー」の真実【その4】に続く

 

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