陰謀論というのは、世の中を裏側から支配する人達がいて、その人達のシナリオ(アジェンダ)に沿って、歴史は動かされてきたというものであろう。
そして、叛逆者たちというのは、(だいたいにおいて)そんな連中に対して「ふざけるな!」と果敢かつ向こうみずに立ち上がり、そのシナリオ(アジェンダ)の存在と意図するところを暴き、その成就を不首尾に終わらせようと抵抗する人々である。
この叛逆者たちはかなりの割合で、途中で恫喝を受けたり見返りを提示されて、取引に応じている。当たり前のことだが、叛逆をやめて協力するようになることで、社会的な成功を得る者が多い。
一方で、ごく稀(まれ)に、この取引に応じない叛逆者もいる。そして、そういう者の多くが悲惨だったり不明な末路を迎えることになる。
叛逆をやめない場合は、徹底してその活動を妨害され、弾圧され、社会から排除される。真の反逆者はそれでも叛逆することをやめないので、最期はその生命活動さえも止められる。
このブログでは、この叛逆をやめて程度はともかく協力的に生きた人達と、最期まで叛逆を止めなかった人の両方にスポットライトを当ててみたいと思う。
政治家、哲学者、科学者、革命家、詩人、ミュージシャン等々、叛逆者たちが活躍する分野は多岐にわたる。また、陰謀論者と呼ばれる人たちもいて、かっては出版物を通じて真実を暴くという活動が盛んだった。インターネットが当たり前になった昨今ではSNSを活用が必須となっている。
これらの人物とその主張や発言、そしてその生き方(人生)について、掘り下げていく。
最初は、ぼくがこの視点を持つきっかけとなったミュージシャンについてから始めようと思う。
20世紀もっともメジャーな音楽を生み出した「ビートルズ」のメンバーで実質的なリーダーだったジョン・レノンがその人だ。
40歳という若さでジョン・レノンは暗殺されるが、その行動と発言を追えば、「最期まで叛逆を止めなかった人」の典型であることはよくわかる。
©︎ 2023, Raizo